㈱京都農販・サンリット・シードリングス㈱ ネギ栽培検討会第ニ回を開催しました

投稿日:2021-04-06  



㈱京都農販・サンリット・シードリングス㈱ ネギ栽培検討会第一回を開催しましたに引き続き、ネギ栽培検討会の第二回目を開催しました。

※当会の趣旨等は上記リンク先の記事に記載があります。


今回は当事業で得られた知見を元にした実地試験を行う前段階として、何故、土壌微生物叢の解析を行ったか?といった背景や試験結果が確立した技術ではなく、これから検証を始めるといった研究段階にあるといった認識のすり合わせを行いました。

高槻の原生協コミュニティルームで土壌分析の見方と対策の話をしました

投稿日:2021-04-01  



高槻の原生協コミュニティルームで土壌分析の見方と対策の話をしました。

土の三大要素である物理性と化学性に加え、京都産業21の「企業の森・産業の森」推進事業に採択されましたの事業の前の論文調査で得られた知見を元にした生物性(対策はなし)の話をしました。


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高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培の報告会を行いました

㈱京都農販・サンリット・シードリングス㈱ ネギ栽培検討会第一回を開催しました

投稿日:2021-03-01  


京都産業21の「企業の森・産業の森」推進事業に採択されましたの記事で紹介しました事業で調査にご協力頂きました生産法人様を招き事業の進捗報告を兼ねた栽培検討会を行いました。


今回の事業で土壌微生物叢の構造・機能を解析する解析技術(東樹宏和京都大学准教授の研究成果)を所有するサンリットシードリンクスさんの解析によって、施肥に関する固定概念が崩れる大きな発見がありました。

発見の内容はいずれ何らかの形で整理しますが、今回の発見は栽培者に限らず、産地単位で緊急性が高いものであり、今年の農繁期に入る前に生産法人様も含め共有しておく必要があると判断し、栽培者と研究者が協力して問題を解決するための検討会という形で開催しました。



10年後も同じ土地で栽培を続けられる事を目標にし、定期的に検討会を行う予定です。

寒波がやってくる警報

投稿日:2020-10-20  

京都府内南部から舞鶴~兵庫県某所迄 

3日間集中的に巡回しています。

なぜか写真を張れない事を許してください。 


今年のこれまでの一カ月半の問題点は渇き。

こういう例えをしました。 


カップラーメンあるのにお湯がなくて食べれない


ピンとくる方、野菜のN欠出ましたよね。 

手を打っていた方は驚くほど良い出来でした。


ここから先は寒波がきます。 

今、肥料を効かさないと路地ものは手遅れになり兼ねません。 

明日はイチゴをメインに巡回します。



高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培の報告会を行いました

投稿日:2020-10-16  


高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培を通して得られた知見の報告会を行いました。



レンゲ米栽培を経て得られた知見はおそらく温暖化の進む日本において重要な栽培技術になるであろうと確認をしていて、その根拠となる論文の内容も合わせて紹介しました。



この報告会で興味深かったのが、ウンカの被害が激しかった今年において、ウンカ対策の農薬を散布した方がウンカにやられ、散布しなかった方が無傷で収穫を迎えたということでした。

※上記の内容は参加者のうち二名から挙がりました


ウンカは既に農薬の耐性を持っているので殺虫剤はほぼ効かず、生態系では捕食される側の立場で、農薬によってウンカを捕食する天敵が死滅しているという仮説の信憑性が増しました。


HONEY.Kの事業で得た知見で、レンゲ米は田植えの前にレンゲを育てるだけでは実は悪影響で、レンゲを育てる時に土作りをする必要がある話もしています。

京都産業21の「企業の森・産業の森」推進事業に採択されました

投稿日:2020-10-01  

公益財団法人京都産業21の「企業の森・産業の森」推進事業補助金で「京都府で地域の微生物の活用によるネギの周年栽培の農薬散布の大幅削減と秀品率の向上の栽培体系の確立を目指す」というテーマで採択されました。



弊社が推奨する基肥設計で栽培をされている方で、秀品率の向上に合わせ農薬防除の回数を削減出来ているほ場が増えつつあります。

露地野菜嬉しい想定外


この度、サンリットシードリンクスさんの所有する土壌微生物叢の構造・機能を解析する解析技術(東樹宏和京都大学准教授の研究成果)を用いて、今までブラックボックスであった好調の畑の土壌の作物と微生物(主に内生菌)の関係の調査を行い、土壌微生物叢を加味した肥培管理の構築を行います。

種多様なネットワークとメタ群集レベルにおける生態学–進化学の統合 | おすすめのコンテンツ | Nature Ecology & Evolution | Nature Research

東樹 宏和氏:多種生物種ネットワークを基に生態学と進化学をつなぐ | 著者インタビュー | Nature Ecology & Evolution | Nature Research



直近はべと病菌に対して強いネギから調査をはじめ、べと病による秀品率の低下を防ぐ為の栽培技術の確立を目指します。


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㈱京都農販・サンリット・シードリングス㈱ ネギ栽培検討会第一回を開催しました

アザミウマの対策を考える

投稿日:2020-04-06  

毎年春から夏に向けて、アザミウマで困っているという話をよく聞きます。

一昨年、緑肥を採用してアザミウマの被害が減ったという報告があったり、虫による食害防止の知見が集まってきましたので、整理して紹介します。


はじめに緑肥を採用した時の話を紹介すると、




ネギ畑の通路にマルチムギという緑肥を育てたところ、アザミウマの被害が減ったということがありました。

詳しくは緑肥の可能性を探るの記事に記載がありますが、マルチムギがネギよりもはやくに深く発根して、ネギの根が肥料分の濃いところに到達する前に根を張り巡らせて、酸素を行き渡らせたり、高濃度の肥料分を緩和したということが考えられます。

ハウス内の塩類集積対策について


他にマルチムギの群生にアザミウマの天敵が増えて、アザミウマ自体の個体数が減ったという可能性も考えられます。

土着天敵を活用する害虫管理の最新技術 IPMに取り込むことが可能な土着天敵利用技術


最近増えた知見として、緑肥との混作は様々な種類の根が張り巡るわけで、菌根菌といった作物を丈夫にするような共生菌が増えた可能性もあります。

菌根菌が増える事によって、土壌中の微量要素の吸収効率が増し、虫や病気になりにくくなると言われています。

殺菌剤の使用を見直すことが秀品率の向上に繋がる




今回紹介した話に対して、マルチムギのタネを播けない時期はどうしたら良いか?という内容の質問がありました。



例えば、秋から翌年の春まで栽培されるタマネギあたりです。

先程の夏場のネギの実績を改めて確認してみると、



あまり背丈が高くなく、こぼれ種で翌年以降の栽培に悪影響を与えない緑肥は何か?と考えてみたところ、



越冬性の赤クローバあたりが頭に浮かびました。

クローバの中でも赤クローバは直立性で横にあまり広がらず、背丈は高くても50cmぐらいでマルチムギより若干高いぐらい。

更にクローバの根は集菌能力が高いと言われており、連作で劣化した土壌に対して良い効果をもたらす可能性もあります。


ここで一点程注意事項がありまして、

ネギ科(旧ユリ科)とマメ科の草は相性が悪いという話があります。

ネギの根から分泌される物質がマメ科周辺の根粒菌に悪影響を与えることが理由でして、タマネギ栽培での通路の赤クローバの緑肥はこれから検証していく必要があります。



他にマルチムギと同じエンバクを育ててみるという案もあります。

エンバクは冬に強くどちらかという粘土質土壌を得意としたイネ科の緑肥になりますが、初春に急速に伸びる傾向がありまして、初春以降のタマネギの栽培にどこまで影響を与えるか?を意識しておくことが大事になります。

※砂地であればライムギが適しています。


緑肥を栽培する場合は事前に下記の記事を一読することをオススメします。

緑肥を利用する前の注意事項をまとめました

微生物資材に頼る前に意識してほしいこと

投稿日:2020-03-28  

栽培がうまくいっていない畑で、微生物資材を入れたら改善されますか?という話題が時々挙がります。

大体名前が挙がる微生物資材はバチルス菌や納豆菌(どちらも枯草菌)で、細菌という非常に小さな生物を用いることが多いです。


ここでよく返答している内容が、土作りがしっかり出来ていなければ、微生物資材はお金をドブに捨てるようなものです。微生物資材に頼る前に元肥の設計を見直してください。と伝えています。


何故、土作りよりも先に微生物資材を使うと無駄になりやすいのか?を一つずつ丁寧に見ていくことにします。




微生物に限らず生物が生きる事の前提として、環境が合えば爆発的に増え、環境が合わなければおとなしくなるか消えます。この前提は微生物資材でも同じように言えます。資材だからといって特別にどんな環境でも大丈夫ということはありません。


それでは、枯草菌の得意とする環境を見ていく事にしましょう。

これから始める前提として枯草菌は好気性(酸素を好む)の細菌として扱われていて、中温性で最適生育温度は25〜35℃です。

枯草菌 - Wikipedia


※堀越考雄 二井一禎編著 土壌微生物生態学 朝倉書店 12ページより引用


枯草菌を上の図で土壌細菌に当てはめてみます。

上の図の2次鉱物と記載されているものは粘土鉱物になり、土壌細菌が居る場所を丁寧に見てみると、粘土鉱物付近になります。

※何故粘土鉱物の付近に細菌がいるか?という話は深いので省略します


それでは、



こんな感じのコテコテの粘土質の土壌であれば細菌に適した環境であるか?といえばそうではなく、上の図をもう少し丁寧に見てもらうと、間隙(空気の層)もあることが条件だと読み取ることが出来ます。


これらの内容を整理すると、



粘土鉱物肥料(地力薬師)と腐植(マッシュORG等)や植物性の有機物と合わせて施用し、



粘土鉱物が水を含みコロイド化することで、土壌粒子と有機物をつなぐように中に入り込み、



誰が見ても、フカフカで栽培しやすそうな土になってはじめて、微生物資材の細菌らが快適に生育できる環境になったと言えます。

フカフカの土であれば、空気をふんだんに含み、土が冷たすぎず暑すぎず、枯草菌にとって最適温度の期間が長くなっています。




微生物資材に頼りたくなる時を思い浮かべてみると、



晴れの日が続くと、土表面がひび割れするような土で、栽培が不調な環境です。土壌粒子が細かすぎて、土に空気が行き渡っていない(間隙がない)状態です。

今までの話を踏まえると、この環境は微生物資材にとっては有利な環境では無いということになるので、微生物資材に頼ってもイマイチ、もしくは何も変わらないという事になるのです。


微生物資材に頼りたいと頭に浮かんだら、その前にやるべきことがないだろうか?

この記事を読んで、そう思っていただけるようになれば幸いです。


追記

今回の記事では微生物資材が意味がないということを言いたいわけではありません。微生物資材が効果を発揮すると下記の記事に記載されているようなことが起こる可能性があります。

生育状況の確認と発根促進に関すること


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団粒構造を作りやすい腐植の種類などはありますか?

ひび割れしている畑ではバークの施用時に必ず地力薬師を併用してください

菌根菌に関して肥料でどこまで出来るか?

ひび割れしている畑ではバークの施用時に必ず地力薬師を併用してください

投稿日:2020-03-07  

佐賀県の方から写真と一緒に下記の質問がありました。




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ほ場が、しまった感じです。バークを投入しようと思いますが、一緒に地力薬師も投入した方が。よろしいでしょうか?因みに、水持ちはいい畑です。バーク投入は一回の量を増やして様子を見るのがよろしいですか?それとも、定量を毎作入れた方がよろしいですか?

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結論から書きますと、


地力薬師 - 京都農販


上の写真の畑であればバーク堆肥を施用する場合は必ず地力薬師も一緒に施用してください。

晴れの日が続いた時にひび割れが発生することが改善されない場合はバークと粘土鉱物の量の様子を見ずに必ず定量入れるようにしてください。


理由は2つ程ありますが、その前に地力薬師について触れておきます。




地力薬師は2:1型粘土鉱物のモンモリロナイトを主成分とした粘土鉱物肥料で主な効果としては、



粘土鉱物が有機物を含む様々なものと吸着して、



土壌粒子をまとめて、フカフカの土にして土壌の物理性を改善します。

物理性が改善すると、過剰な肥料成分が一箇所に溜まって作物の根に悪影響を与えることが減ります。

過剰な肥料成分が溜まることによる悪影響は下記の記事に詳しい記載があります。

ハウス内の塩類集積対策について


もう一点は、



地力薬師の成分にあるとおり、カリやその他微量要素といった鉱物が風化した時に供給される肥料成分が含まれています。

微量要素が不足していると、虫や病気に弱くなります。


これらを踏まえた上で、再び土の写真を見てみます。





晴れの日が数日続いた時に土の表面にひびが入るのは、土に腐植を含む有機物が足りない証拠です。有機物が足りていない状態では、秀品率の向上が見込めない他、微量要素を含む土壌の鉱物が壊れやすい状態にもなっていて、微量要素が無駄に容脱しやすい状況になっています。


水持ちが良いとのことですが、水持ちが本当に良ければひび割れは発生しません。ところどころが乾燥気味になっているのでひびが割れるわけで、作物にとって、あるところでは水を含み、あるところでは水を含まないというバランスの悪い状態になっていて、よく育つところと全然育たないところといった経営上よろしくない状態になっています。


バークでひび割れを発生しにくくして、バランスの良い環境作りを狙いつつ、粘土鉱物でバークの効果を高めつつ、微量要素の貯金という意味合いでひび割れが改善するまで毎作入れ続けることが良いということになります。


バークについては下記の記事で整理していますので、これからバークの選定をする場合は下記の記事をご覧ください。

団粒構造を作りやすい腐植の種類などはありますか?


余談

質問を頂いた方の土質を調べると、


日本土壌インベントリー

※質問者の畑ではなく、質問者が栽培している地域で特徴的な土質の畑にピンを置いています。


風化変質赤黄色土という分類になっています。

これはあくまでも参考として使えるイメージになりますが、赤黄色土というのは古い土壌というイメージが強く、どちらかというと鉱物由来の肥料成分を使い切ったであるとか、粘土が多くなったという特徴があるそうです。


粘土が多いのであれば粘土鉱物肥料の地力薬師は不要ではないか?という疑問が生じますが、赤黄色土で溜まっている粘土は、粘土鉱物も消耗していて、栽培にとって不利な粘土鉱物の形になっていて、水が溜まりやすい割に有機物が溜まりにくいという栽培にとって非常に厄介な状態と言えます。

上記の内容の詳しい説明は下記の記事に記載しています。

粘土質の畑で粘土鉱物系の肥料を使用しても良いか?


自身の畑が赤黄色土でなかったとしても、周辺の土質が赤黄色土であれば、自身の畑の土も赤黄色土に似たような特徴がある可能性が高いので、土質図を見て、すぐ近くに赤黄色土に分類されている土があったら、この地域は過酷な栽培条件なんだと意識して栽培する必要があります。


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京都には腐植を入れるだけで良い土はありますか?

葉面散布で殺虫剤の使用回数を減らして秀品率の向上を目指す

投稿日:2020-03-04  

前々回の殺菌剤の使用を見直すことが秀品率の向上に繋がるの記事と、前回の菌根菌に関して肥料でどこまで出来るか?の記事で、殺菌剤を使用すると作物が弱る可能性があり、虫や病気の被害を軽減するためには殺菌剤の使い方を意識的に変える必要があるということを記載し、殺菌剤の使用量の削減として菌根菌についてわかっていることを整理しました。


今回の記事では菌根菌とは別の視点で作物が強くなる為にヒントになりそうなことを整理して紹介します。


早速、興味深い研究報告を一報紹介します。

うま味が痛みを伝えている!?-植物が傷つけられたことを感じ、全身へ伝える仕組みを解明-(大学院理工学研究科 豊田 正嗣准教授) - 埼玉大学


要約すると、葉が幼虫に食害されたり、ハサミで一部を切ると傷ついたところから全身に向けてグルタミン酸(アミノ酸の一種)を用いて傷ついた情報を伝達していました。グルタミン酸を受容した細胞では次の傷害に備えはじめました。


研究ではシロイヌナズナを用いていましたが、情報の伝達という植物が生きる上での基礎的な反応ですので、植物全般に上記の内容が言えるという仮定で話を進めます。


この報告で気になった箇所があり、

更なる検証として、細胞の外からグルタミン酸を投与したところ、葉が損傷した時と同じ反応を示したという報告が記載されていました。

投与に関して詳しい記述はありませんでしたが、実験方法から考えると、おそらく葉にグルタミン酸を散布もしくは注入が考えられますが、注入は葉にダメージを与える行為になりますので、この可能性は外すとなると、葉にグルタミン酸を散布という可能性が強くなります。


この研究報告に目を通した時、アミノ酸の葉面散布は効果がありますか?で紹介した内容が頭に浮かびました。

アミノサンプロ - 京都農販


アミノサンプロというアミノ酸肥料を定期的に葉面散布されている方々から、葉の照り艶が増して、食味が向上しつつ、虫の被害が減って農薬の散布量が減ったという話題が頻繁に挙がります。

虫の被害が減ったということは、食害時の傷穴から病原菌が侵入する機会が減る事になるので、作物が病気の感染も減り、殺菌剤の使用量の削減にも繋がる事になります。


アミノ酸肥料の葉面散布は作物が防御の為に合成する各種タンパクの材料として働くので、防御力が増すという意味合いで病気が減ると予想していましたが、今回の研究報告を加味すると、被害を受けていない株が病害虫に対して身構える為のキッカケになる可能性も有り得るわけで、アミノ酸肥料の葉面散布が予防薬的な面でも有効であるかもしれません。


アミノ酸肥料の葉面散布以外で、


農文協から作物の栄養生理最前線 ミネラルの働きと作物、人間の健康という本に記載されていた内容になりますが、


葉面散布は作物に追肥的な意味合いの他に障害発生の予防として有効とされていて、障害発生の予防のためには1週間に一回程度の継続散布が必要とされているそうです。興味深い効果として、水溶性ケイ酸による病気に対する抵抗性の誘導やアミノ酸による根圏微生物相の改善効果もあるとされていると記載されていました。

地力薬師 - 京都農販


粘土鉱物肥料を葉面散布用に粒状にしたものを使用している方々から、葉が固くなって、病気の感染が減ったように感じると話題に挙がることが度々あります。


ここで一つよく挙がる質問があるので紹介すると、

虫や病気に強くなった作物は美味しくないのでは?という話題が挙がります。


先に体感した内容で返答すると、

虫の被害を受けにくく、病気になりにくい作物は食感が良く、味も良好です。


葉が硬くなって、虫の被害を受けにくくなったものは良好な食感に繋がっているはずです。

葉が合成する虫を寄せ付けにくくする成分は、



ネギの仲間であれば、動脈硬化の予防等の硫化アリルであったり、コマツナ等のアブラナ科の作物であれば、抗がん作用があるとされるイソチオシアネートであったりして、機能性野菜としての価値が高まっている可能性が十分に考えられ、前回の菌根菌からの観点も加味すると、葉にミネラルも蓄えているので、栄養価も高まっている可能性も考えられます。


ミネラルを豊富に含む作物は光合成の質も高い為、糖由来の甘み、アミノ酸由来の旨味も良いはずで、グルタチオンによる味の増強やポリフェノール類のほんのりとした苦味が作物の味の質を高めている可能性もあります。

※グルタチオンは光合成が盛んな葉でよく蓄積されている物質です。


最後に葉面散布は今回紹介したアミノサンプロや粉の地力薬師以外でもノウハウが蓄積されています。



弊社のノウハウは土壌散布と葉面散布の実践手引き(有料)に予防薬と合わせて記載があります。

土壌散布と葉面散布の実践手引きは京都農販が関与しているイベントや勉強会で入手することができます。

京都農販の取り組み


補足

グルタチオンについて

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近年レバーやホタテ貝、魚醤、ニンニク、タマネギ、酵母エキスといった食べ物に含まれるグルタチオンのような小さなトリペプチドが、舌上のカルシウム感受性チャネルを刺激することによってこく味が引き起こされると報告されています。グルタチオン自体に味はありませんが、苦味を抑え、塩味、甘味、うま味を増強します。なお、酸味への影響は明らかにされていません。しかし、わずか2〜200ppmといった微量でもこく味を感じさせる効力があります。

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食感をめぐるサイエンス - 株式会社 化学同人 14ページより引用


補足2

グルタチオンには抗酸化作用があります。

作物の収穫量・品質向上に関与するグルタチオンの機能解明 - 農林水産技術会議

2-アミノ酪酸による新たなグルタチオン代謝制御機構を発見 -錆びない体づくりの秘訣として期待- | Research at Kobe

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