第6回内輪の勉強会(微生物の活動)
今回は微生物の活動についてでした。
微生物は菌(カビやキノコなど),細菌,ウィルスなどに分類されますが,その違いや特徴は何なのか。
また,その性質を把握して,いかに作物の栽培に活かすか等を勉強しました。
ウィルスと細菌の増殖の違いから,ウィルス性の病害がなぜ爆発的に蔓延するのかが分かりました。
また,グラム染色の細菌区分によって,病害の面でも圃場の排水性の大切さがあきらかになりました。
夏は殺虫・殺菌剤の配達が多くなります。お客様も試行錯誤しながら病害虫の防除に努めておられます。
今回の勉強会で学んだことを活かして,少しでもお客様の力になりたいと思います。
順調な生育の目安は葉の展開にあり
畑部です。
ネギが順調に生育しているかどうかを判断する際,背丈や株の張りなどの,大きさに目が行きがちになっていましたが,他に大事な着目点として,「葉の展開」があると社長に教えてもらいました。
一株(5~7本)当たり,一週間で4枚~5枚の葉の展開があれば,順調な生育とのことです。
6月20日に定植したネギの一株を,「葉の展開」に着目して観察してみました。
7月11日の株です。
葉は16枚ありました。
この株は5本で一株なので,1本あたり3枚~4枚という勘定になります。
収穫する際は,1本あたり4枚~5枚となるはずなので,まだ少ない状態です。
7月16日の株です。
葉が21枚に増えていました。
一週間足らずで一挙に5枚増えたことになります。
順調な生育のようです。
7月25日の株です。
葉は21枚のままですが,たくましくなってきました。
葉はこのまま入れ替わりを繰り返して21枚前後で推移すると思われます。
台風の雨風にも何とか耐えてきました。
このまま収穫まで無事に育ってくれることを祈ります。
単肥のK
畑部頑張っています!!
今回は連続2作目
一作目は問題が出にくいですが、ここから先が本当に見ていきたい所!
連作するにあたって、まず『土壌分析』 『腐食を含む完熟堆肥を使用』 『粘土鉱物の補給』
『排水路を意識』 『酸素剤の仕込み』 トータルバランスを考えた施肥体系を組む。
後は今、この単肥に注目しています。
N-P-KのK 『カリ』
第5回内輪の勉強会(作物と肥料の各種要素の関係)
5回目の内輪の勉強会を行いました。
今回のテーマは「作物と肥料の各種要素の関係」についてです。
N・P・Kなどの肥料成分が作物にどのような影響を与えているか,
また,各種要素の欠乏,過剰症の関係についてなどです。
その中でも,K(カリウム)の重要性や,Mg(マグネシウム),K(カリウム),Ca(カルシウム)の関係について掘り下げて勉強しました。
現場で作物の調子が悪い場合,その症状から各要素の欠乏・過剰を判断し,あてはまる要素を与えたり控えたりしがちです。
しかし,それらの多くは対症療法に過ぎず,根本的な解決にはなっていないようです。
その症状の根本的な原因がどこにあるか,知識と経験を積み重ねて総合的に判断していく必要があると感じました。
酸素剤4 (マルチ栽培)
マルチ栽培で長雨にあった場合
雑草を押さえ、肥料、水持ちを良くする反面。逆に加湿になると土壌の隙間から入るとされている酸素の入り口は大きく封鎖される為に酸素欠乏は酷くなる。
※一応植物は地上部からも酸素を(通気組織を通して)根っこへ運んでくれる機能もあるようで、その量の多さが湿害の耐性に繋がるようですが湿害を起こし易い(雨で病気の拾いやすい)作物は数値としてあまり高くなく、たまねぎ、ミツバ、さといも、ゴボウなんかは茎葉からの酸素の吸収が高いようです。
特に水はけの悪い土地でのマルチ栽培中の長雨はこんな状況が予想されると考えられます。
例えば高畝をとっていても雨の量が多ければ酸欠になり、肥料の種類によってはアンモニアガスを発生させる。(これがまた根にダメージを与える) 病気のリスクは高くなり。 翌日温度が高くなってさらに酸素欠乏が進み条件のあった病気が勢力を拡大する。
水がなかな抜けなくて条件が悪ければ簡単にこの状況を招いてしまうんじゃないかと思います。
圃場の水はけさえ良ければ、長雨の後、障害が出るのが少ない(他に弱点はあるが酸欠の場合)
簡単に考えて水が抜けるとまた土壌の隙間から酸素が取り入れられます。
そしてやっと酸素剤の話
使用している資材はこの主にこの3つ
90日タイプのネオカルオキソ 30日のタイプネハリエース 液体酸素供給剤 MOX
湿害=酸欠害
ネオカルオキソは仕込みで約90日 酸素が土壌で供給されます。
ネハリエースは約30日追肥として酸素を供給してくれる粒剤を撒く事ができます。
MOXは液体 希釈液をかけることで即効で酸素を土壌の中まで追肥する事が出来ます。
根は先端程酸素の供給量が高いそうです。根の先端は積極的に細胞分裂が行われ活性が強い分酸素も必要とするようです。空梅雨に終わっても酸素の役割は大きい筈。 それと、浅根の植物の方が深根の植物より湿害を受けやすいようです。
酸素の濃度は土壌深くへ行く程薄く、酸素要求量の高い作物ほど土壌深くへは根が行けずに浅根になるようです。
水はけの良い圃場ばかりを選べるんならあまり気にする必要が無いかもしれない酸素の話だが、実際酸素剤には頼れる所はありそです。
※土壌PHを考えながら適量を使用してください。
購入↓
酸素剤3 (土の中での酸素の取り合い)
土壌の酸素量を不足させる要因はまだあるようです。
土壌改良の為に入れた堆肥や有機質肥料、根の周りの根圏微生物なんかが酸素を必要とするので土壌の溶存酸素量を低下させる。
土の為に、根の為に入れた土壌改良の堆肥もタイミングと量を間違えれば酸欠の原因になります。
梅雨の時期に大量に未熟な堆肥を入れたら大変ですね!
それと試験圃場でも実践してる。マルチを張ったとしたら。