葱 購入セル苗出荷
委託での葱のセル苗作り。
暑い夏場には現場から至急で栄養剤や酸素剤等もってくるように指示があったり栽培現場は大変でしたが
夏の終わりには根の巻いた元気なセル苗を3000トレイ以上も綺麗に仕上げてくれました。
発送は段ボール出荷 大型トラック4台での配送になりました。
これで半分ほどです。
京都が誇る苗作り。
お疲れさまでした。 良い作物が採れますように。
日本の農業の問題について改めて考えさせられました
真山仁さんの「黙示」という小説を読みました。
真山仁さんは経済小説「ハゲタカ」シリーズで有名ですが,「黙示」は日本の「食」,その中でも農業についての問題が提起されています。
ある事件をきっかけにして,農薬の問題,GM(遺伝子組み換え)作物の問題,耕作放棄地の問題等,具体的に食や農業に関する様々な問題が絡み,話が展開していきます。
地球の気候変動や人口増加などによって,世界はこれから食料争奪戦に入っていく。
そのような状況が待っている中で,日本の農業政策はこのままでよいのか。
数年前は日本の水が中国に狙われているというニュースがよくTVで流れていましたが,この小説の中では,日本の耕作放棄地が中国に狙われているという話も出てきます。
日本人の「食」の意識や日本の農業政策について,いろいろと考えさせられました。
興味のある方は読んでみてください。
サンホープ&京都農販
自社試験圃場にサンホープさんと京都農販のコラボ看板を設置しました。 (散水動画は上のリンクから)
今年の8月お盆前の渇きは特にこのスプリンクラーが役に立ちました。
栄養剤も一緒に飛ばせるので根からの養分吸収が困難な時、葉面からの吸収で夏場の高温を乗り切る為の必要な栄養を与えます。高温で光合成が不可能な時に葉水として温度を下げ、湿度をもたせて光合成を一日に少しでも長く出来るようにしてやり、作物を助けます。
9月18日 スプリンクラー設置圃場 昨日の葱です。
農業にとって水は欠かせない大切な資源。
今後ともよろしくお願い致します。
葱用マルチ試験区収穫
6月に試験的に使用したトーカン防虫シルバーマルチ ブラック&ホワイトマルチで栽培した九条葱も無事ほとんどが収穫されました。
ブラック&ホワイトマルチ
写真8月8日 (猛暑続きの頃)
マルチがしっかりとしていて濃い白が映えていた印象。 今年の夏作は長雨と日照りが極端なうえに台風にも吹かれましたが無事色濃く素直に育っていました。 特に問題は感じられず、比較的葱は綺麗に収穫まで迎えれました。他にも色々な要因もあったと思いますが、根張りは良かったので地温を抑制してくれていたんではないでしょうか?
一部排水の悪い場所、肥料の撒きムラが出た場所は生育が少し落ちる箇所がありました。
防虫シルバーマルチ
写真9月7日(収穫期)
ホワイトと変わらず生育は順調、比較的に綺麗な葱は育ちました。
生育中殺虫剤の使用は3回 1月1,5回の計算です。(圃場のある地区が虫害の多発区では無い)
虫の被害はほぼゼロでした。 それと生地を張れば解りますが地温がそんなに上がらなそうな印象でした。
(地温を測れば良かったと反省)
ブラック&ホワイト区間防虫シルバー区間共に生育は比較的に安定してました。 虫害はホワイト区に数株(ハモグリバエ)の痕があった程度でした。
虫の被害は地域による差があり、養分の与え方や作物の状態でも変わりますが、今回の試験では素直な葱が出来、農薬の使用回数も格段に減りました。
もっと害虫の多い区間ではどうだったのか、これからも色々と試していきたいです。
イチゴ苗を引き取りに行ってきました
ある地方の苗屋さんに,お願いしていたイチゴの苗を社長と引き取りに行きました。
今回は4種類5000株ほど。
いつもは3トントラックで肥料を運んでいますが,今回は4トントラック。
大きさが全然違います。
苗屋さんが言われるには,今年は天候が悪く特に作りにくかったと。
それでも,高品質の苗をこれだけそろえるのはさすがです。
いつも思うのが苗屋さんの苗をその場で見ると,本当に生き生きしているということです。
苗を引き取って京都に帰ってきたときにはもうあたりは薄暗くなっていましたが,
農家さんになるべく良い状態でということで,それから数件配達もしました。
丸一日の大仕事でした。
冬野菜 定植 休日編
毎年この時期には葱やらキャベツやら白菜やら水菜やらを植えたり、播種したりします。
始めた当初は作りにくかったこの畑も耕運機で走るとだいぶ、いい感じの土になっていました。
カカオハスクやエコマッシュで有機物を投入し有機配合肥料を使って育てています。
疲れは取れませんでしたけどね。。
冬には旨みを蓄えた鍋に合う旨い野菜が出来ます。
自分や家族、友人が喜んでくれるぐらいの量ですが。
理想的な場所です。
形態を知ることで選べそう
単子葉の不定根の根が固い土の中に突っ込んでいる画像を見せてもらいました。
自ら土の中に根が入っていってる様ですが、その通りらしく、こいつは自分から固い土をぶち抜いて団粒構造を形成してくれるという習性があるようです。
これはうちの試験圃場で育てた九条葱の根 不定根が無数に生えています。
こいつが張りに張って1枚目の画像の様に固い土を解して団粒構造の形成を促してくれる。
収穫作業をした事がある人は解ると思いますが、単小葉の作物を収穫した後の圃場は根が張っていた部分の土がふかふかになっています。
この話を踏まえて
センチュウの抑制や防風、土壌塩分の除去、排水性の向上、バンカープランツ等、色々な特徴の品種が揃っている緑肥
排水性を上げたい時、植物の根の形態を踏まえて考えれば、マメ科の緑肥での排水性向上が期待出来そうな気がしてきますね。
センチュウ抑制や団粒促進させたい時は単子葉の植物が良く効きそうだとか。
一概には言えないほど緑肥は種類がありますが、自分の畑に種を撒き、出てきた植物の根がどう動いているか、じゃあ緑肥はどんな形態で動く植物が良いか?! 的確に判断出来そうですね!
今回も勉強になりました。
感謝
勉強会から現場へ
今回の勉強会の内容は植物の形態について
単子葉の植物
稲や麦等イネ科の植物や葱やニラ等ユリ科の植物がこの形態
双子葉の植物
トマトやナスビ等ナス科やウリ科コマツナやハクサイ等アブラナ科マメ科等多く存在します。
単子葉は発芽の時葉が1枚上がってくる
それに対して双子葉は2葉で上がってくるという違いがあります。
この2つの違いは成長の過程で分げつ(単子葉)と脇芽(双子葉)で個体を増やしていく他に現場で大いに役だつ特徴を確認できました。
根の生え方に違いがあります。
単子葉の植物は
発芽してすぐに真ん中にある弱い種子根を始めに出して成長に伴い茎から不定根を無数に増やして根を張ります。不定根からは毛細根を出してそこから養分吸収なども助けます。
単子葉の根は強い根が無数に(個体の背丈に対して)広く浅く張る。
双子葉の植物は
強い主根が一本生え中間には弱い側根が無数に生える。
双子葉の根は一本の主根が深く生える。
植物の形態を最初に覚えておくとその後の問題に対処する際の選択にかなり有利になる。と、確信!!
早速、根が変な動きをしてますよ。
つづく
第8回内輪の勉強会(植物の形について)
今回は植物の形について勉強しました。
単子葉植物と双子葉植物の発芽や発根の違い。
それぞれの生育規則の違い等々も分かりました。
どのような場合に脇芽を取るのか,あるいは残すのか,
どのような場合に頂芽を取る(切る)のか等々,
現場で参考になる知識をたくさん学ぶことができました。
秋雨
日報の画像を振り返って思いました。
今年もすんなり作物を作れる年では無かったです。
雨、風、日照り
特に台風で持ちこたえた作物もダメージはあったようでジリジリ劣化していく現場が多かったように思います。
周年栽培にとってはジェットコースターに乗ってるような勢いの年です!
今、秋作に向けて足止めを食らっている状態。 肥料の配達も足止め。
秋の長雨はリゾクトニア等病気を拾いやすいので注意も必要。
早く秋雨前線抜けて欲しいです!!