菌を深く理解するために山の土の菌の調査をしています
京都市北部の山に入り、菌の調査の為の土の採取を行いました。
㈱京都農販・サンリット・シードリングス㈱ 育苗試験の途中経過までの記事で生物性を意識した栽培技術体系の確立において、菌というものが一体何なのか?を学ぶことが絶対で、山の土の観察と菌叢の解析で得られる事が多いと助言を頂きました。
助言を頂いたら即行動で、早速、スコップを持って山に入ってきました。
※今回の山は株式会社ORGのHONEY.Kの事業で養蜂をしている場所になります。
これからも定期的に山に入り、土の観察と菌の解析を続け、得られた内容を何らかの形でフィードバックできればと考えています。
関連記事
京都産業21の「企業の森・産業の森」推進事業に採択されました
ことねぎ会様で施肥と巡回で意識していることの話をさせて頂きました
ことねぎ会様の研修会で弊社の施肥設計や巡回で意識していることの話をさせて頂きました。
前半は育苗と定植直後で発根量を増やす事の重要性を話し、後半は実際の栽培での収穫の目標決めの大事さの話をしています。
生育の評価の基準を発根量に絞ることで、施肥設計や定植後の肥培管理が明確になり、それが秀品率の向上に繋がります。
母材による違いを意識してるか?
これは京都の畑
これは静岡 浜松
ここは九州の海沿いの畑です。
このように3地域だけでも全く母材となる鉱物が違う
土壌図インベントリーでも確認できるが、地域によって栄養の蓄積やpH
物理性や生物性等全く異なる
当たり前の事を何度も言いますが、そこを見ての肥料設計をしてるのか?!
って事は当たり前にならないと話しにならない時代になってきましたが、未だにあの地域でこの
肥料が効いたから使ってみろ! みたいな風習がある。
うちも正直農家さんの考える時間を出来るだけ省きたいのである程度化学性と物理性はこれで行けるって設計を持っているが、そこは違いが見えての事で知らないで設計するのとは大きな違いがあると思います。
そしてそこにサンリットシードリングスさんの生物性が加わろうとしている。
微生物資材なんて、、、、って話を指導員が言ったりするのを聞きますが、生物性は化学と物理とセットするもの。
今、本当に今までだれも手をつけなかった事に着手しています。
ここから2~3年 何かが起こると思います。
㈱京都農販・サンリット・シードリングス㈱ 育苗試験の途中経過
㈱京都農販・サンリット・シードリングス㈱ ネギ栽培検討会で実地試験を開始しましたの記事で紹介しました育苗試験が一ヶ月経過しました。
興味深い結果が見え始めましたので、途中経過を紹介します。
育苗試験の概要は、今まで蓄積したデータからネギの生育に最も良いと予想される培土の生物性の設計を行っています。
左が試験区の苗で、右が比較区の苗になります。
試験区の苗の根が太く長く伸長しています。
発根促進に関する新たな技術の誕生の可能性が見えてきました。
生育状況の確認と発根促進に関することの記事でも触れていますが、当社で栽培で最も重要視しているのが初期生育時の発根です。
栽培序盤でとにかく根の量を増やしておけば、収量が増えるのはもちろんのこと、
・定植を前倒し出来る
→苗の管理に要する人件費等の削減
→苗生産のローテーションがはやくなる
・定植後の活着がはやくなる
→欠株の植え直しのコストの削減に繋がる
・微量要素の吸収が改善され、虫による食害や病気の被害が軽減される
→栽培で(人件費以外で)最も高コストの農薬の散布量の削減に繋がる
・猛暑や極寒に強くなり、周辺のほ場の作物の生育が遅い間でも成長して、周りよりもはやい時期に出荷できる。
・畑に置いておける期間が長くなり、周りが収穫や出荷ができなくなった時期でも出荷できる。
→出荷の前倒しや、後半の出荷は利益率が高くなる傾向がある。
→天候不順の年に安定的に栽培と収穫が出来ると強い。
等の良い事があります。
現在検証中ですが、根から感染する病気をブロックできる可能性もあり、更なる生育促進も期待できます。
引き続き、実際の栽培で今回の技術を活用できるように検証を続けていきます。
関連記事