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京都農販日誌

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ペクチンを主原料とした肥料の可能性

2026/06/08

植物の根にペクチンを与えると発根や病気への抵抗性の向上に良い事があるかもしれないという話題が挙がりまして調べてみましたところ、KAKEN — 研究課題をさがす | ペクチンオリゴ糖が誘導する植物根の伸長促進作用メカニズムの解析 (KAKENHI-PROJECT-26450061)という研究報告がありました。


イネでの報告になりますが、水溶性繊維であるペクチンを分解した際に得られるガラクツロン酸を与えたところ、根の重量の増加が見られたそうです。

※ペクチンオリゴ糖はガラクツロン酸が複数繋がったもの

ガラクツロン酸 - Wikipedia


他にイネの葉にごま葉枯れ病菌の接種試験(葉に病原菌を感染させる試験)を行いましたところ、根にガラクツロン酸を与えた株の方では抵抗性が見られたとのことです。




今回の話をイネの他の畑作の作物でも同様の効果があると仮定して話を進めます。


弊社取扱の商品でペクチンを豊富に含む肥料は




基肥の構成でEFポリマーを加える事をおすすめします等の記事で記載しています食品残渣(主にカンキツの果皮)から製造された高吸水性樹脂のEFポリマーがありまして、主成分はペクチンになります。

この肥料の面白いところは、肥効(保水力の強化)の期間は半年程度とされ徐々に効果は下がっていくのですが、それは主成分のペクチンが断片化されるという事であって、EFポリマーからペクチンオリゴ糖が出続けながら分解されるという事があります。




※写真:秀品率の高い畑の土壌分析を行いましたの記事より


初期生育でEFポリマー由来のペクチンオリゴ糖の恩恵を受けようとする時、一つ考えるべきことがあります。


それはEFポリマーを培土に加えたり基肥で与えた場合、発芽や定植時ではEFポリマーの分解は始まっていないということです。

培土の方ではEFポリマーを加えるタイミングは難しいですが、定植の方は定期的にEFポリマーを施肥して常に土にペクチンオリゴ糖がある状態を目指す必要があります。




基肥でEFポリマーを施肥する注意点としまして、今年も生物性分析の事業に関わらせて頂きましたの記事でEFポリマーが生物多様性の向上に関わっている可能性がある記載しましたが、



作物にとっての病原性の菌も増える可能性がありますので、初期生育で綺麗な根をたくさん生やす為に栽培が不調な時は亜鉛に注目しましょうの記事の内容を参考にして、土壌中で病原性の菌の影響が小さくなるように土の物理性と化学性を高めた上でEFポリマーを加える事をおすすめします。


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