
京都農販日誌
真砂土で保肥力を向上する時、どの鉱物系肥料を選べば良いですか?という質問に対して
2026/06/19


※写真:2:1型粘土鉱物のモンモリロナイト

※写真:ゼオライト
真砂土で土壌改良材を使う時、鉱物系肥料のモンモリロナイトとゼオライトのどちらを選べば良いですか?という質問がありました。
先に返答を記載しますが、真砂土のような砂質に近いところではモンモリロナイトの方を選ぶと良いと返答しています。
この質問の背景にはCECで比較したらゼオライトの方が数値が高い傾向にあるということがあります。
土壌改良をする時の目標決めとしてCECを高めるところから始めましょうとお伝えしているのに、CECの高いゼオライトを選ばないのは何故か?ということが気になると思いますので、丁寧に見ていくことにします。

モンモリロナイトの方の特徴を見ていきます。
モンモリロナイトは粘土鉱物でして、コロイド化という現象で水に馴染みやすいという特徴があります。

※図:エッセンシャル土壌微生物学 作物生産のための基礎 - 講談社 54ページの図4.10を参考にして作成
粒子はマイナスの電荷の箇所とプラスの電荷の箇所があり、この電荷はCECを高めつつ、粘り気を発揮して土壌改良で最重要な腐植様物質(以後腐植)を捉えて土の中で保持してくれます。


一方ゼオライトは肥料として市販されている粒状であればマイナスの電荷のみで水と馴染みにくいという特徴があります。
真砂土のようなサラサラとした土質では腐植を捉える力が弱いのでモンモリロナイトの粘り気に頼って土壌改良を行う必要があります。

ゼオライトの使いどころですが、
重い粘土質で土をこれ以上重くしたくないけれども保肥力を向上させたいといった時に硬いゼオライトを使うと良いです。
ただし大量に腐植質の肥料を投入する予定がある場合はモンモリロナイトを選択するのも有りです。
重い粘土である場合、土を構成する粘土が腐植を保持する力が弱い1:1型粘土鉱物の可能性がありますので、その場合は腐植質の肥料を投入しても効果が期待よりも低くなってしまう可能性があります。
粘土鉱物 + 腐植質の肥料で土壌改良をされる場合は事前に土壌分析を行い、現在のCECがどれくらいであるかを把握した上で土壌改良材を利用することをおすすめします。
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