
京都農販日誌
竹でできたバイオ炭の竹炭について
2026/08/26

竹炭を入手しやすいのですが、竹炭と木炭の違いを知った上で使っていきたいという話題になりました。
竹炭と木炭はどちらも生物由来の炭になりますのでどちらもバイオ炭になります。
バイオ炭は原料を何にするか?原料を混合している場合は原料の割合によって作用が変わってきます。
成長の早い竹から作った竹炭と、枝葉を集めて作った木炭も機能が変わる可能性があり、竹炭の方が脱臭力が強いというイメージが付いてます。
竹炭のイメージの脱臭力が栽培に良い影響を与えるのかどうかは気になるところですので、竹炭について調べてみます。
竹炭の製造について調べてみましたところ、藤井隆夫ら 市販竹炭の吸着特性と細孔構造の推定 - 廃棄物学会論文誌,Vol.19, No.3, pp.191-196, 2008を見つけました。
この報告のまとめの箇所で竹炭のついての特徴で細孔構造は炭化温度に大きく依存し,600℃付近に吸着材として最適な領域があるという記述がありました。
細孔というのは、

※図:図解よくわかる 炭の力 - 日刊工業新聞社の11ページより引用
木材等の有機物を炭化した時にできる孔になりまして、木炭であれば高温炭化(700〜1000℃)で形成されるのですが、竹炭であれば中温炭化(500〜700℃)で孔が形成されるようです。
中温炭化の利点としまして、保水性や保肥力に関わる官能基(-OHや-COOH)が残っているということがありまして、適切な温度帯で竹炭が作られている場合であれば、木炭よりも保水性や保肥力が高いバイオ炭になります。
中温炭化であれば、作物の生育に悪影響を与えるタールの量も減っていますので、その点で安心です。
低温炭化バイオ炭に残る「タール」の毒性と植物への影響について
次に気になるのがミネラルの含有量になります。
ミネラルに関しまして具体的な数値の記載はありませんが、林野庁から発行されています竹の利活用推進に向けて(PDF)の13ページに竹炭は、木炭よりもカリウムやナトリウム等のミネラル成分が非常に多く含まれて おりという記述があることから、木炭よりもカリの成分が多く含まれている可能性が高いです。
ナトリウムが多く含まれているというのは気になるところですが、バイオ炭の使い方で推奨しているのが植物性の堆肥にプラスアルファの資材として混合することですので、ナトリウムの影響は無視しても良いでしょう。
以上の内容から、竹炭が適切な温度帯で炭化されていれば、バイオ炭の中で使い勝手の良いものであることがわかります。
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