鶏糞堆肥の施用で気を付けたいこと

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市販の鶏糞堆肥を圃場に入れる際に気を付けるべきことは,その特徴を考慮して,肥料としては化学肥料として,堆肥としては未熟堆肥として扱わなければならないと考えます。

下図の白い部分が尿酸であり,鶏糞には大量に含まれています。尿酸は窒素の肥料分として即効性があります。

尿酸は分解されるとアンモニアに変化します。下図のように肥料焼けにも注意です。

また,給餌されたものが未消化のまま,かつ発酵が未熟なままのものが多いため,元肥や堆肥とするなら最低でも作物を植える1か月以上前には入れておく必要があります。


更に産卵鶏の鶏糞堆肥には,く溶性の炭酸・リン酸カルシウムが多く含まれるため,カルシウム過多にも気を付けなくてはなりません。

下図の散らばっている白い塊が炭酸・リン酸カルシウムです。

最後にリン酸の問題です。家畜糞のリン酸含量は,牛糞に比べて鶏糞・豚糞が多いとされています。リン酸は資源の枯渇が心配されていますが,現在多くの耕作地でリン酸過剰が見られるようです。

これまで土壌中のリン酸過剰は作物に大きな影響はないと考えられてきたようです。しかし最近の研究によって,病害の発生や肥効の漸減がリン酸過剰によるものであるケースが多々あるということが明らかにされてきています。


鶏糞堆肥は安価で手に入りやすいですが,その施用には十分気を付ける必要があるようです。

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