研究開発

研究開発

畑の生物性分析を行うことで、コスト削減と秀品率向上を目指します

「土壌消毒を行っているのに、栽培中に土壌由来の病気にかかる」。そんなお悩みはございませんか?

もしも畑が、そもそも病原性の菌に有利な環境になってしまっていたら、たとえ土壌消毒を行っても病原性を持つ微生物が有用な微生物より先に増えてしまうので、土壌消毒の意味がありません。

自分の畑の土が病原性の菌にとって有利な環境になってしまっていないか?
自分の行っている土作りの方向性が正しいのか?

京都農販では、上記を判断するために定期的な土壌の生物性分析を行うことをおすすめいたします。

土壌消毒にかかるコストや、病気由来の欠品は、利益率を大きく下げる要因となります。
京都農販では、土壌の生物性の分析を行うことで土壌の状態を知り、それを改善することで、農薬の使用回数を減らし、利益率が高くなり、更に環境に優しい栽培を目指します。

生物性分析の背景

下の図は、畑の土壌の中にいる糸状菌(カビ)のDNA解析を行い、検知数が多かったカビ 3種 をピックアップしたグラフです。オレンジはネギの病気の原因となる糸状菌、青はおそらくネギと共生すると思われる糸状菌、黄色は作物に対してどのような影響を与えるかは不明な菌ですが、おそらく病原性はないと思われる糸状菌です。

ネギが不調だった畑の土壌は、どちらもネギの病原性の糸状菌 (オレンジ) が目立っていますが、好調だった畑の土壌ではそれらはほとんど見られませんでした。

これらの畑に同じようにネギを植えた場合、好調なところはよいのですが、不調のところのネギが病気にかかりやすく、結果として農薬のコストが高くなってしまいます。

「ならば土壌消毒で病原性の微生物を減らしてから栽培をすれば良いか?」というと実はそうでもありません。現状の畑の土がすでに病原性の糸状菌が増えやすい環境になってしまっているので、消毒した後も病原性の糸状菌が先に増えて優先種になってしまいます。

では、病原性の糸状菌が増えない環境にするにはどうすれば良いのでしょうか?
それには土作りを通して、物理性と化学性を向上する必要があります。しかし土作りで資材の投入の組み合わせを誤ると、結局は病原性の糸状菌が増えやすい環境を打破することができません。

京都農販では、自分の土作りの方向性が正しいかどうか、その土づくりの指標として、土壌の生物性の分析を行うことをおすすめします。通常行っている土壌診断に合わせて、生物性の分析も合わせて行うことで、畑の土壌の現状を知り、改善することで、秀品率を高めつつ、農薬の使用を減らして利益率を高めることを目指します。

お問い合わせ

弊社へのご相談・ご質問は
こちらからお問い合わせください。

お問い合わせはこちら