京都農販日誌
モンモリロナイト 薬師Ⅱ
2016/02/21
栽培で圃場がいくらでも休耕できるのならいいですが、それが厳しく同じ圃場や施設の土耕で栽培される方には、腐食を多く含む資材と粘土鉱物のモンモリロナイト(薬師Ⅱ)は勧めています。
ある学者が『畑でカリ欠は起こらないよ』とか言っていたという話を聞きましたが、現場でカリ欠は起こります。
カリ欠が起こらないという発想はあくまで鉱物が畑にあるという前提。
でも周年同じ場所で厳しい気候条件の中、秀品を作る為に使用する生理的酸性肥料。 鉱物を壊しながら肥料を効かせて土は疲弊し、トラクターで耕す事でも鉱物は破壊されます。
バランスを考えない施肥を続けるとバランスを崩すだけではなく。残留肥料 鉱物の劣化で年々厳しくなっていくという状況を何年も見てきました。
カリ欠も土壌の団粒化を考えれば不足しにくくなります。(一部の花菜類は収穫後起きる事がある)
粘土を入れて保肥力をあげる。 腐食と合わせて団粒化を促進して土を蘇らせる方向に持っていく。
モンモリロナイトは一般的な畑の何十倍もの保肥力を含みミネラル、ケイ酸が豊富に含まれています。
肥料代考えるなら、まず投入した肥料の受け皿を作る様に持っていく事が大事だと思います。
薬師Ⅱは元肥に目安100kg/10a
葉面散布での使用でケイ酸で体質硬化、イチゴの苗の栽培等では徒長気味の苗の葉に粉末を直接振りかける等、栽培現場では多様に使われています。