京都農販日誌
ある堆肥を入れたら虫害が少なくなった
2017/07/06
先日一本の電話がありました。 他府県からで西日本でも有数な若手の葱生産者さんからでした。(光栄です)
内容はある植物性堆肥を入れたら虫が少なくなった、隣同士の圃場で一目瞭然だ!なんでやと思いますか?
という話でした。
なるほど。 たぶん一番でかい要因はこれだと思います。 特に葱の栽培において。
例えばこの根っこの張りが弱いこのねぎ
赤いところがミネラル(微量要素 リン等他)を吸収しやすい毛細根エリアが少なく青いところで窒素をガンガン吸収するので
葉に硝酸態窒素がたまり易くそこに虫が餌を求めやってくるので間違いなく餌食になりやすいです。
それに鉄の吸収なども期待できないので病気に弱い株という事にもなります。
こちらが他の圃場で、少し距離感の違いはありますが、毛細根のしっかりと生えた根っこてんこ盛りの葱
ミネラルを吸収するエリアがこれだけ多いと圃場に肥料を撒き過ぎたとしても窒素過多になりにくい上にミネラルの吸収の方が順調に
進むんでバランス良く養分が供給されるし、葉に未消化の硝酸態窒素が残ることも少ない。鉄分の吸収も多く病気にかかりにくい葱
になります。
要は根が伸長したという現象 それに粘土鉱物(地力薬師)などをいれたらさらに良くなると思います。
結構大量に入れられたみたいなんで結果が早く出たんではないでしょうか?
これが家畜ふんだと大きな問題がでる事もありますが、植物性の堆肥は安心して使える上にびっくりする位良い変化が
起きる事があります。
地力を上げる、肥料はコントロールに使う。地力を上げると肥料持ちも良くなり効き方の穏やかさも得られるので農薬散布のコストは確実にさがります。
まずはそのあたりの事を実感されたポイントだったんでは無いかと思います。
お電話ありがとうございました。