京都農販日誌

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土壌病菌との向き合い方

2019/12/25

京都の北部にも花菜類の産地はあります。 ただ、連作によるものなのか持ち込みなのか、施肥のバランスを欠いているのか土壌病菌が媒介している圃場も少なくないので困られている方が多数おられます。白絹病青枯れ病等で収穫ピークを迎える時に枯れてしまうという人件費と資材代金を丸ごと損する病で非常に辛いですよね。  対策として去年から導入していただいているココブロックを使用した。グローバック栽培。

潅水はサンホープのドリップチューブを使うので、簡易な溶液タンクと液肥混入器が必要になりますが、初期投資はそれほど大きくなくグローバックも3~5年ほど使えます。

実際に今年導入された唐辛子やイチゴは病気が出づに順調に生育して増収されていました。


秋には厳しい夏を乗り越えた万願寺唐辛子が立派に生育してました。 

もちろん、葉面散布の手数も多く技術的にも努力されています。

水耕栽培や樽栽培、ロックウールより手軽に手をだせる栽培方法だと思います。


近年分かった事、農研機構より発表の最新の研究結果によると土壌消毒剤は表土から40cmまでしか到達せずに土壌の病原菌を駆逐することはほぼ不可能だと発表がありました。

しかし過酸化水素と鉄、コーヒー粕入りのたい肥での青枯れ菌抑制の研究結果も発表されてたりします。

土から離れた栽培を取り入れるのも一つですが、もう一度土壌のバランスをよく考えて腐植や粘土での土作りもし、土壌ポテンシャルを上げていくという方向性は見失ってはいけないと肥料屋の立場で思っています。 正直そのほうが生産者にとってのメリット性は格段に上がるので。

土壌錬金術が何倍にも収益を上げてくれるなんて、他の産業にはない農業だけに与えられた宝だとうちの技術者は言いますがほんとにそうで、バランスよく経営していって頂けるように培地を使った栽培と土壌を使った栽培を両立させていけるようなお手伝いをしていかないといけないと思っています。


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