お役立ち農業辞書
土壌pHと土壌病害発生の関係
土壌pHと土壌病害の関係は良く知られています。
概して,土壌pHが低いと糸状菌由来の病気が多くなりがちで,
土壌pHが高くなる(アルカリに傾く)につれて細菌や放線菌由来の
病気が多くなります。
ですからトマトの青枯れ病(細菌)やジャガイモそうか病(放線菌)を
抑制するにはpHを抑え気味に,
アブラナ科の根こぶ病(糸状菌)やキュウリのつる割病(糸状菌)を
抑制するにはpHを上げることが有効であるとされています。
しかし,極端なpHの上げ下げはその他の多くの問題が生じるので,
土壌や作物の状態をよく見て加減することが大切です。