お役立ち農業辞書
土壌の物理性の向上
土壌の物理性の指標として,
・排水性,保水性の良し悪し
・通気性の良し悪し
・土の硬軟
等があります。
これらを向上させると作物は根張りがよくなり,養分をよく吸い,病害虫の被害も受けにくくなり健全に育ちます。また,人の作業効率も上がります。
しかし,下の画像のように土壌の物理性が悪ければ作物は育ちにくく,人の作業効率も落ちてしまいます。
土壌の物理性を向上させるためには,土の団粒構造の形成が必要です。
※団粒というのは,粘土や砂の粒子,腐植などが集まって小さな塊になったものです。
団粒構造が形成されると,団粒自体が水を持つようになるとともに団粒と団粒の間(間隙)を水や空気が通りやすくなります。
これによって保水性,排水性,通気性が良くなり,土自体も軟らかくなります。
土壌の物理性を向上させるためには,土に団粒構造を形成させることがカギとなるということです。