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EC(電気伝導度)と作物への影響
土壌診断の項目にあるEC(電気伝導度)とはどのような指標なのでしょうか。
EC(電気伝導度)とは,土壌中の水溶性塩類の総量を表し,塩類濃度の目安となるものです。
簡単に言えば,土壌中にどれだけ肥料が残留しているかの値です。
では作物を栽培する上で土壌の塩類濃度はどのように影響するのか。
土壌の塩類濃度が高まれば,土壌の浸透圧が高まり,相対的に作物の根の浸透圧(根圧)が下がります。
根の浸透圧を高めて水や養分を吸収している植物にとって,土壌の塩類濃度が高まれば根の浸透圧が下がり致命的となります。
特に施設栽培では降雨による養分の地下への浸透が少なく塩類濃度が高まりやすいため,できる限り土壌診断を行いEC(電気伝導度)値を把握する必要があります。