お役立ち農業辞書

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細菌とウィルスの違いは?

細菌とウィルスの違いは何でしょうか。

どちらも病気をもたらす似たようなものという感じがしますが・・・。


 大腸菌

BY Credit:Rocky Mountain Laboratories,NIAID,NIH【Public domain】,via wikimedia Commons

 ネギ萎縮ウィルス

BY Los Alamos National Laboratory【Public domain or Public domain】,via wikimedia Commons

もしくはウィルスといえばインフルエンザウィルスやエイズウィルスなどを思い浮かべ,細菌より厄介な存在という程度で,漠然と捉えている方も多いと思います。


しかし,まさにその厄介さが大きな違いなのです。


両者の大きな違いは,生物か非生物かというところにあります。


細菌は細胞分裂によって自己増殖します。

BY Credit:Rocky Mountain Laboratories,NIAID,NIH【Public domain】,via wikimedia Commons


しかしウィルスは自己増殖できません。

そのためウィルスは非生物として扱われることがあるのです。


ではウィルスはどのようにして増殖するのか。

ウィルスは細菌や,人や植物の細胞などに入り込み,その細菌や細胞の機能を利用して増殖するのです。

細菌は細胞分裂によって2倍ずつ増えますが,ウィルスは細菌や細胞の機能を利用するので一挙に,爆発的に増えることがあります。

爆発的な増殖,これが厄介さの一つです。

左:細菌 右:ウィルス

写真:http//upload.org/wikimedia.org/wikipedia/d/d4/Virus_growth_curve.png


もう一つの厄介さ。

ウィルスには生理活動(現象)がありません。

生物には生きるために様々な生理活動(現象)を行います。呼吸や消化も生理活動の一つです。

ウィルス自身がするのは細菌や細胞に入り込むことと,増殖後にそこから出ることだけです。


生理活動(現象)があれば,そこを阻害し殺すことができます。殺虫・殺菌剤の多くがこの方法です。

しかし,ウィルスには生理活動(現象)がないので,それができません。


一度ウィルスに感染すると極端に手立てが少なくなること,これがもう一つの厄介さです。


細菌とウィルス,どちらも似たようなものと思われがちですが,全く違うものとして認識する必要があるようです。


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