お役立ち農業辞書

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微生物と分解

微生物は種類によって分解できる物質が決まっています。


例:家畜糞の熟成に関与している細菌

アンモニアから亜硝酸に変化させるのは亜硝酸菌のみです。逆に,亜硝酸菌はアンモニアしか分解できません。


そして,微生物が有機物を分解する反応は,微生物自らが放出する酵素によって行われます。


例:枯草菌

酵素によって作用する反応が異なり(基質特異性),また微生物の種類によって使用できる酵素が異なります。


例えば下の4つのステージでは,それぞれ違う微生物が違う酵素を放出して有機物を分解しています。

            ↓

            ↓

            ↓

違うステージに移るとき(周りに分解できる物質が少なくなるとき),その微生物は一部の優秀な個体のみ休眠を行い,他は死んで様々な微生物が利用できる有機物となります(土壌の場合は団粒構造の成分となります)。

休眠している個体は次,住環境や餌の条件が整うと活動を始めます。


そして特定の菌が爆発的に増えコロニーができたら他の菌は入れなくなります。

例:納豆(納豆菌)

http://image02w.seesaawiki.jp/t/1/taiji141/f6fd9aad14a9ac70.jpg

作物にとっての有益菌も同様であり,いかにその菌が活躍できる住環境や餌の条件を整えるかというところが大事なようです。

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