お役立ち農業辞書
病原微生物の感染経路と予防
病原微生物の感染経路は大体決まっています。
病原微生物のうち,糸状菌(カビやキノコ)は空気中に浮遊しているものが葉や茎に漂着して,そのまま増殖できます。
しかし,細菌やウィルスは昆虫や線虫に葉・茎や根が食害された時にできた傷穴から感染するのが主です。(ただし,株が弱っている時は漂着や気孔からの感染がある)
ですので,その感染予防としては
・葉や茎の表面を硬くして,落花生の糸状菌の根付きを防止する
・光合成をしっかり行わせ,葉の裏の気孔からの蒸散を強くする
・連作を避け病原微生物の個体数を急増させない
・芽かきなど,株を傷つけてしまう作業は,雨や湿気の多い時は避ける
等が考えられます。
ちなみに作物は湿度との関係もありますが,一般的に気温が32℃を超えると光合成を行わなくなるので,温度管理も大切になってきます。