お役立ち農業辞書
K(カリウム)と根圧(根の浸透圧)の関係
K(カリウム)は,N(窒素)とP(リン酸)と並んで作物の三大栄養素といわれています。
そしてK(カリウム)は「根肥」と呼ばれ,特に作物の根と関係する栄養素であると認識されています。
※カリウムは他に細胞内の酵素の働きに関与します。
K(カリウム)は植物体の各所,特に根に多く蓄積されます。
このK(カリウム)が根に多くあることで,根の浸透圧が高まり,土から根への水の流れを発生させ,水や養分を吸収します。
もし,K(カリウム)が不足したらどうなるでしょう。
根の浸透圧が弱まり,水や養分が吸えなくなります。つまり,枯死につながります。
作物の調子が悪い時,養分の欠乏・過剰症の診断をしますが,そもそもK(カリウム)が不足しているかもしれません。
しかし,K(カリウム)は根に蓄積されるとその後,あまりなくなりません。作物が小さい時にしっかりK(カリウム)を吸収させるようにすれば安心です。