京都農販日誌
葱用穴あきマルチ 試してます。
2016/06/24
昨年の話
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今年はトーカンブラック&ホワイトマルチとブラック&シルバーマルチの両方を張ってみました。
今年はたくさんの生産者の方も使って頂いてます。
春からのご使用で今のところの感想は、ブラック&シルバーはやはり虫害が比較して他のマルチより少ないという話を聞きます。
試験圃場でも張りました。
ブラック&シルバー 去年張った防虫シルバーとは違い裏面はブラック使用。 価格が格段に下がってコスト面で使いやすくなっています。
表面はしっかりアルミ加工です。
昨年と同じブラック&ホワイトマルチ
考え方
ブラック&シルバーマルチは地温抑制効果が高いという事は、今年の農家さんの使用感想で聞きましたたが、「白マルチは葱をシルバーより抑えてじっくり土台を築きながら生育しているよう」「一方のシルバーは虫害が少ないけど温度が上がるせいか生育が早くて逆に怖い気がする。」
これは今年の春が非常に温度が高かったのもあってそう感じられたのであって、生育が早い=地温が高い(その地温が葱の生育ストライクである25~30℃くらいなら全然シルバーマルチの方が虫も少なく生育も良く収穫までが早いという現象が起きます。
真夏になって地温が高い(40℃超え)とかなってくると流石に地温は少しでも低くしてくれるブラック&ホワイトの方が生育の面だけで言うと安心して使えます。
難しいのが春にマルチを張って秋まで張ったままなんて現場が葱栽培には存在するのでその場合は何処をピークにもって行きたいかでマルチの選択をするしかないですね。
ブラック&シルバーだと虫害は少なく農薬使用量は減りそうですが真夏に地温の上昇により生育(根のストレス)面でしんどい時期がくる可能性があるので、それを見越して灌水や葉水がわりの栄養剤をマメに打つ心つもりをしておく。夏を超え秋になるとまた生育ストライクゾーンになり11月~12月最後にもうひと頑張りしたい時はホワイトより地温があがるシルバーが有利になる筈です。
夏の葱に全てをかける位の勢いなら絶対にホワイトマルチを使用した方が得策だと思います。
とにかく、色んな事を考えながら今年も試験圃場で生育差を見ていきたいと思います!!