京都農販日誌
オータムフェス質疑応答 酸素供給剤を使用しても土壌のpHに影響がないのは何故ですか?
2019/12/18
酸素供給剤で消石灰が発生するのに、土壌のpHに影響がないと書いてありました。何故ですか?
オータムフェスの質疑応答の回答です。
オータムフェス質疑応答 酸素供給剤の殺菌作用についての記事でも触れた酸素供給剤ネオカルオキソを例として話を進めます。
基肥用の酸素供給剤は過酸化石灰という物質が粒状になっていて、堆肥や他の肥料と合わせて使用します。
過酸化石灰が水に触れると徐々に過酸化水素と消石灰に変わります。
消石灰は栽培開始前に土壌のpH調整の為に用いる生理的塩基性の石灰質肥料のことです。
過酸化石灰が水に触れることで土壌のpHを高めるような成分が出てくるのに何故土壌のpHに影響を与えないか?
これは私個人の意見であって、メーカーの意見ではないことを予めご了承頂いた上でこれからの文章を読んでほしいのですが、
ネオカルオキソの使用量を見ると、1反あたり多くて4袋と通常の石灰肥料と比較して遥かに少ない量となっています。
逆にいえば、ネオカルオキソは少量使用でも十分な効果を発揮する優れた酸素供給剤とも言えます。
余談ですが、
酸素供給剤には上記で紹介した仕込みのネオカルオキソの他に、
即効性のネハリエースや
超速攻型の酸素液のM.O.Xがあります。
基肥でネオカルオキソを仕込んだけれども、今年の台風は大型で長雨になると予想され、ネオカルオキソだけでは不安な場合に、雨の前にネハリエースを追肥で仕込み、雨の後に葉面散布でM.O.Xを使用して被害を軽減されている方がいらっしゃいます。
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