
京都農販日誌
緑肥事例:イネ科とマメ科の緑肥の混播
2025/03/07
緑肥事例:難分解性有機物とアカクローバに引き続き、緑肥で成果が出たものを紹介します。
夏野菜の栽培を終えた時に越冬する緑肥を播種しようということになりまして、
イネ科のエンバクと
マメ科のクローバ(この時はアルサイクローバを採用)のタネをまとめて播種しました。
このような播種方法を混播(こんぱ)と呼びますが、単体で播種するよりも生育が旺盛になり、結果的に物理性の改善と有機物の鋤き込み量の増加となりました。
緑肥の混播ですが、緑肥利用マニュアル 第9章 混播 - 農研機構によりますと、土壌に残留した窒素成分が多いとイネ科が優勢になり、少ないとマメ科が優勢になり、貴重な緑肥栽培の期間で確実に成果を得るための手法になります。
実際に混播をしてみて、クローバに囲まれたエンバクの生育が旺盛になったように見え(写真はなし)、クローバとエンバク間の生育で相乗効果らしきものがありました。
クローバは根圏土壌の生物性を豊かにする可能性があり、エンバク単体よりも土壌改良の効果が高くなる可能性があります。
最近、緑肥を採用する方が増えてきまして、その時に選択される緑肥がソルゴーになります。
ソルゴーもおそらく混播が有効になる可能性が高く、相性の良い緑肥を模索しています。
ソルゴーは背が高く、根本が暗くなってしまうので、ある程度の背丈になるマメ科の緑肥があれば良いので、クロタラリアやエビスグサに注目しています。