
京都農販日誌
牛糞に残留する除草剤の影響について
2026/05/14

残留した除草剤を含む牛糞を施肥した場合、後の栽培にも影響を与えるという報告を読みましたが実際にどうなのでしょうか?という話題が挙がりました。
この話題について丁寧に見ていくことにします。
始めに牛糞に残留した除草剤の報告についてですが、飼料及び堆肥に残留する除草剤の簡易判定法と被害軽減対策マニュアル - 農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)に詳しい記載があります。
残留の報告がある除草剤の成分名はクロピラリドというもので、日本では使用されていない除草剤になり輸入した飼料に付着したものになり、牛がその飼料を食べ排便した糞中に残留し、難分解性で堆肥化しても分解が進まず、堆肥中のクロピラリド濃度はほとんど変化しないそうです。
クロピラリドの作用機構はオーキシン作用の撹乱になります。
オーキシンに関しましては初期生育で綺麗な根をたくさん生やす為にで詳細を記載しましたので概要のみを記載しますと、オーキシンは発根促進の方に働く植物ホルモンとして捉えておくと良いでしょう。
オーキシンは初期生育でしっかりと効いていると、病気や暑さに強くなったりと後の栽培に良い影響を与えるので意識しておきたい要因になるのですが、牛糞中に残留したクロピラリドの作用によってこれらの恩恵が受けられなくなります。
牛糞は土壌改良材や基肥として用いられることが多いので、作物にとって最も重要な時期にクロピラリドの影響を強く受けてしまうことになります。
それでも牛糞を使わなければならないという事情があれば、

植物性の堆肥と混合することをおすすめします。
植物性堆肥と牛糞を混合する場合、植物性堆肥の量を牛糞の当量以上にすることが最低条件です。
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