お役立ち農業辞書
pHと養分の吸収性
土壌中の養分は,その土壌のpHによって溶解性が変わります。
基本的に溶解性が大きくなれば過剰障害が,小さくなれば欠乏障害が出やすくなります。
財団法人職業訓練教材研究会 植物学概論p72
上の図を参考にすると,カリウムではpH5.5~7.5の間が吸収の適正域となり,その他,モリブデン以外の養分も弱酸性から中性が適正域となります。
作物を育てるには弱酸性から中性のpH域が良いと言われるのも,ここからうなずけます。
ちなみに図には載っていませんが,作物に有害なアルミニウムは酸性が強くなると溶出しやすくなるため注意が必要です。