
京都農販日誌
原生協コミュニティルームで肥料教室(減農薬)を開催しました
2025/10/30
大阪府高槻市の原生協コミュニティルームを借りて肥料教室を開催していまして、本日は第七回目の減農薬の内容を行いました。
はじめに農薬と聞いた時にイメージするものと、実際の殺菌剤や殺虫剤がどのような作用機序であるかの差を詰め、対象となる生物(昆虫や菌)が抵抗性を持つ過程を確認しました。
その内容を踏まえた上で、農薬散布時に既に対象となる生物が抵抗性を持っていた場合は、その農薬は効かないどころか、周辺の天敵にも悪影響を与える恐れがあり、散布したことによって状況が悪化する恐れがある話をしました。
他に土壌消毒を行う際に空間的な有効範囲について考える必要があり、薬剤の有効範囲の外側に対象となる生物がいた場合は土壌消毒が効かないどころか、有用な菌にも悪影響を与える恐れがあり、土壌消毒をしても一向に状況が改善されない可能性もあるといった話をしました。
天敵が寄ってくる仕組みや土壌消毒で本来狙いたい効果は一体何なのか?を整理して、適切に資材を選択していくことが大事です。
次回は2025年11月22日(土)9:30〜 今回同様、原生協コミュニティルームで米ぬか嫌気ボカシ肥づくりの実習を予定しています。
今回の内容の詳細は下記のリンク先の記事に記載されています。
年々増える猛暑日対策として、中干し無しの稲作に注目しています
今まで開催した肥料教室の内容について
原生協コミュニティルームで肥料教室(窒素肥料について)を開催しました
原生協コミュニティルームで肥料教室(炭素化合物と土壌の微生物)を開催しました
