京都農販日誌
マグネシウム肥料は何に効きますか?
2024/08/21
マグネシウムを含む肥料は何に効きますか?という質問がありました。
植物体内でマグネシウムは葉の緑色の色素の葉緑素の合成に関わっています。
マグネシウム肥料を効かすということは光合成を強化して生産性を高めることになります。
この話題に関しまして、興味深い研究内容がありましたので紹介します。
光合成能力を高めるマグネシウム輸送体を世界で初めて発見 - 国立大学法人 岡山大学でマグネシウムの利用効率を高めたイネで、光合成活性の向上が見られたという報告が記載されていました。
上記の報告からマグネシウムが植物の光合成に重要であることがわかります。
マグネシウムを施肥する場合、おそらく無機の肥料を選択されることが多いです。
マグネシウムも無機肥料の肥効と副作用についてで記載した内容と同様、
- ・硫酸カルシウム
- ・硝酸カルシウム
- ・有機酸カルシウム
- ・炭酸カルシウム
のように命名規則により肥効が異なりますので、状況に合わせて適宜選択をして施肥するようにしましょう。
※土壌の基礎知識 Ⅰ - 農林水産省 15ページより引用
もう一点注意事項ですが、マグネシウムを過剰に施肥するとカルシウムやカリウムの肥効を阻害するということがあります。
カルシウム : マグネシウム : カリウムの黄金比は 5 : 2 : 1とされていますので、
土壌分析の結果を見て、黄金比に近づける事を意識して施肥するようにしましょう。
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