
京都農販日誌
サツマイモの栽培で肥料は要らないというアドバイスについて
2026/05/25
学校の畑でサツマイモを育てたいのだけれども上手く育ちません、どうすれば良いですか?という相談を受けました。
昨年までの栽培のことを質問してみましたところ、サツマイモは肥料が要らないと聞いたので肥料を与えていないのですという返答がありました。
土の状態が気になりましたのでサツマイモ栽培の予定地を案内して頂きました所、
砂岩由来の砂質土でした。
※畑の場所が砂岩泥岩互層の山のすぐそば
サツマイモは砂質土を好むと言いますが、それは火山灰由来の水はけの良い土であって、砂岩が風化して出来た土ではありません。
サツマイモで連想する鹿児島の砂っぽい土はミネラルが豊富でサツマイモはそのミネラルを上手に取り出します。
一方、砂岩由来の土はどんなに頑張ってもミネラルはほとんど出てきません。
サツマイモは肥料が要らないと言われますが、それは土に窒素以外の肥料が揃っているから要らないのであって、サツマイモは肥料(養分)が無くても育つというわけではありません。
相談を受けたところの畑は根肥と呼ばれるカリウムが不足している可能性が高いので、カリウムから改善していく必要があるかと思います。
今回のような白っぽい砂地では、

ミネラル分を含む粘土鉱物肥料を施肥することで、養分がほとんど溶脱しないといった弱点を緩和できる可能性があります。
巷で見かけます栽培のアドバイスは、栽培されている方の土壌環境が良いことで上手くいっているというケースが多々あります。
そのような方の発信というのは、今回のような栽培難易度の高い地域では参考にならないどころか更に苦戦する要因になります。
栽培のうち肥培管理は化学の規則に従いますので、情報の発信者にしっかりと教養が備わっているか?といったことを判断した上で参考にする必要があります。
関連記事
京都農販日誌の技術情報、セミナー開催情報、新商品の紹介やキャンペーンなど、いち早く情報がほしい方は、ぜひ弊社の SNS をフォローしてください!