お役立ち農業辞書
有機質肥料としての米ぬかの特性
米ぬかは一般には食物残渣として扱われますが,農業の世界では
有機質肥料の一つとして重宝されます。
米ぬかの肥料分として主なものを挙げると,
・デンプン(糖が緩く結合したようなもの)
・繊維質(糖が硬く結合したようなもの)
・有効態リン酸
・各種脂肪酸
・各種タンパク
・各種ビタミン
・マグネシウム
・カリウム
・鉄
・マンガン
等々があります。
主な成分量は,おおよそ
窒素2~2.6%,リン酸4~6.5%,カリ1~2%
で,リン酸分が多くなります。
また,脂質を多く含むため炭素率(CN比)がやや高く,油粕などにくらべると
分解はゆるやかです。
そのため,作付は施用2週間~1か月後に行った方が良いです。
また,生米ぬかの固まりは害虫の巣となるため,土とよく混和することが大切です。