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京都農販日誌

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基肥の構成でEFポリマーを加える事をおすすめします

2026/02/12



培土や春の作付け時の基肥でEFポリマーを加える事をおすすめします。

EFポリマーは保水性の向上の資材のEFポリマーには物理性の向上の可能性もあるの記事でも触れましたが、食品残渣(主にカンキツの果皮)から製造された高吸水性樹脂(ポリマー)になります。

樹脂(ポリマー)は紙おむつ等の吸水に利用されている技術になりまして、EFポリマーも同様に水をたくさん吸収し保持します。


EFポリマーはカンキツの果皮等の有機質資材から作られていまして、有機栽培でも利用する事が可能です。

EFポリマー、有機JAS資材リストへの登録完了 |efpolymer-jas |ニュース|EF Polymer株式会社




基肥にEFポリマーを加える事を奨める背景になりますが、見えない干ばつという問題があります。



見えない干ばつというのは、葉がしおれない程度の初期の土の乾きを指しまして、一見すると問題ないように見えますが、作物にとっては乾きへの備えをしてしまうという現象があります。

植物の新たな干ばつストレス応答機構を発見 ―「見えない干ばつ」を克服し、作物の大幅増収への道を切り拓く― | 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部


作物が見えない干ばつの環境ストレスを受けた時にとる反応としましてリン酸欠乏応答というものがあります。


リン酸欠乏応答による変化は色々とありますが、栽培者にとって特に重要なものとして、発根のパターンが変わってしまうということがあります。

発根のパターンに関しまして、シロイヌナズナという植物になりますが環境ストレスを突破するための植物細胞の成長制御機構 - 化学と生物 54(2): 117-122 (2016)がわかりやすかったので参考にしますと、


※図:環境ストレスを突破するための植物細胞の成長制御機構 - 化学と生物 54(2): 117-122 (2016) 図3■通常のMS培地で生育させたシロイヌナズナ(左)とリン酸欠乏培地で生育させたシロイヌナズナ(右)より引用


リン酸欠乏応答によって、主根の伸長が抑制され、側根と根毛の伸長が促進されるということがありました。

もし発芽や定植の直後で主根の伸長が抑制されてしまったら、その後の栽培(特に猛暑日)で暑さに耐えられないといった悪影響が残ります。




今回触れました見えない干ばつ問題ですが、作物の葉がしおれない程度の土の乾燥ということは、栽培者はまだ大丈夫だろうと油断して水を与えないような状況であるはずです。

このような散水すべきかどうかの微妙な状態を極力回避する為に土作りによる保水性の向上が重要になりますが、保水性の向上は時間がかかります。


EFポリマーは速やかに保水性を高めつつ通気性も改善する資材になりますので、見えない干ばつ問題の緩和として基肥に加える事をおすすめします。

EFポリマー 1kg(粒・粉) | 商品紹介 | 株式会社京都農販


EFポリマーに関して、他の使い道について

養分過剰の畑の土に対してEFポリマーと緑肥の組み合わせをおすすめします

堆肥等の発酵肥料作りでEFポリマーが重宝します


補足

リン酸欠乏応答の別の症状として、



外葉の黄色化(養分転流)株全体がこじんまりとするというものがあります。

これらの症状は葉物野菜であれば目方が減る要因になりますので、栽培後期でも見えない干ばつに注意しておく必要があります。

栽培が不調な時は亜鉛に注目しましょう

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