京都農販日誌

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養分過剰の畑の土に対してEFポリマーと緑肥の組み合わせをおすすめします

2025/09/18



晴れの日が続くと、上の写真のように地面にヒビが生えたり、藻が発生する畑を見かけます。

このような畑は高いECによる塩類集積という症状に陥っていて、作物は吸水のストレスがかかり水も養分も吸えません。

電気伝導率(EC) - お役立ち農業辞書


土を酷使している為、締まった土になっており、雨が降った後に土がなかなか乾いてくれません。

土を劣化させたままケアしなかったらどうなるのか?


土に施肥しても、与えた肥料のほとんどを作物が吸収することが出来ずに土に肥料成分が蓄積して吸水ストレスは更に高まります。

もちろん、効かない肥料をまき続けていますので、肥料代が無駄にかかりつつ、吸水ストレスが高いところでは病害虫の被害を受けやすくなり、農薬代も嵩んでいきます。


このような環境でどのような対策をするば良いか?という質問がありましたので、その内容について見ていきます。





余計な養分を無くすという発想であれば、真っ先に思い付くのが緑肥になるかと思います。

緑肥を何も考えすにただ播種しただけであれば、吸水ストレスで発芽しないか、発芽したとしてもまともに育たず、緑肥のタネと播種の時間が無駄になるだけです。


次に思い付くものとして、



植物性堆肥を入れて、土に空隙を作り、雨が降った時等に土の成分を溶かして地中に流すということがありますが、堆肥の調達と散布は重労働なので躊躇する事が多いです。


このような環境で効果を発揮するものがありまして、




それが高吸水性樹脂(ポリマー)のEFポリマーになります。

EFポリマー 1kg(粒・粉) | 商品紹介 | 株式会社京都農販


EFポリマーは砂漠のような乾燥した土で保水性を高める為に開発された資材になります。

保水性が高まれば作物の吸水ストレスが緩和されて、作物や緑肥の生育が促進されます。


ただ、このような畑で栽培をされている方に保水性を高める資材を勧めても、降雨後になかなか土が乾かない環境でこの手の資材は使いたくないという返答を多く頂きます。


上記のようなイメージを持たれているのは非常に勿体なくて、EFポリマーには保水性を高める効果の他にも優れた効果があります。

その効果というのが、


※EFポリマー使用前の締まった土


※EFポリマー使用後の土


この写真のように粘土質の土の粒子の間にEFポリマーが入り込み、土に空隙が形成されます。

若干ではありますが、この空隙により排水性が高まりつつ、降雨後の土も乾きやすくなります。


この空隙により草が生えやすくなりますので、緑肥による過剰な養分の改修や物理性が改善され塩類集積の解決に繋がります。

もちろん、緑肥ではなくそのまま作物を栽培しても、今までのような苦労は軽減されます。

保水性の向上の資材のEFポリマーには物理性の向上の可能性もある

物理性の改善の為の緑肥選び

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