
京都農販日誌
鉄欠乏の田ではどのような鉄資材を入れるべきか?
2026/03/17
鉄が欠乏している田を改善したいのですが、どのような鉄資材を入れたら良いですか?という質問がありましたのでその内容をまとめます。
稲作の鉄欠乏に関しては稲作における一発肥料と土壌の劣化についてをご覧ください。
質問をされた方から最初に二価鉄は有効ですか?と聞かれました。
二価鉄は何らかのキレート剤で肥効を高めた鉄を指します。
肥効性を高めたというのは、水に溶けやすい鉄剤ということになりまして、

田に水を張った時点ですぐに流出する可能性があるため、田の慢性的な鉄欠乏に関しては有効ではありません。
別の機会ではありましたが、田の慢性的な鉄欠乏に関して硫酸鉄という鉄剤は有効ですか?という質問がありました。
市販されている硫酸鉄を確認してみますと、硫酸鉄(Ⅱ)になっていまして、この鉄剤も水に溶けやすく、今回の用途には向いていないことになります。
上記の内容より、田の慢性的な鉄欠乏に関しては水に溶け難い鉄を散布する必要があることがわかります。
水に溶け難い鉄を思い浮かべてみますと、

錆びた鉄の鉄粉が有効である可能性が高い事が見えてきます。
化合物名でいえば酸化鉄(Ⅲ)や水酸化鉄(Ⅲ)あたりでしょうか。
※ 水酸化鉄(Ⅲ)は酸化水酸化鉄(Ⅲ)と呼ばれます。
上記の条件を満たす鉄は使い捨てホッカイロの鉄粉やハウスのパイプが錆びたものに含まれています。
田の鉄の慢性的な欠乏状態を解決すると下記の記事に記載されているような内容が期待できるようになります。
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