
京都農販日誌
タガラシが繁茂して減収した田の対策
2026/05/18


田でタガラシが繁茂したのでどうすれば良いかという連絡がありましたで話題に挙げました田ですが、田がどのような場所にあって、田の土が現在どのような状態になっているかを確認する為に、管理している方に案内して頂きました。
案内して頂きました方との話題で気になることがありましたのでメモとして投稿します。
タガラシで困っている田では、今まで見たことがない(もしくは生えてはいたが個体数が少なくて気が付かなかった)状態であったのに、突然目立つようになったとのこと。
タガラシが富栄養を好むという情報を共有した時に、そういえば稲作で追肥をする人が増えましたという内容が挙がりました。
追肥といえば、稲作でも土作りが重要であると考えていますで記載しましたが毎年の猛暑日により一発肥料の効きが意図通りには効かず前のめりになっていて、昨年も追肥をされている方を多く見かけました。
今回案内して頂きました田は、地域で一番下に位置していまして用水路が藻等の繁茂で汚れていました。
おそらくですが、追肥で与えたものの余剰が田に残り、それが徐々に用水路に流れ、タガラシの好む環境へと変化した可能性があります。
タガラシは強力なアレロパシーによって稲作に悪影響(おそらく発根の抑制)を与える可能性のある草になりまして、この草の勢力が年々増していったとすると、一発肥料が更に効き難くなり、追肥に頼る頻度が増え、負のスパイラルに陥る可能性があります。
タガラシを田周辺に生えるただの草だと捉えずに、田における一種の連作障害だと捉え、田の土作りを行う必要があるかと思います。
予想ではありますが、タガラシのアレロパシーはタンニンに吸着して無毒化する可能性があるので、
落葉樹等の植物性の有機物をしっかりと熟成させた植物性堆肥を施肥することで問題が回避できるかもしれません。
投入時期はタガラシが発芽する秋にするため、稲作の収穫後あたりにして、そのまま冬を越します。
堆肥を投入後に可能であれば、レンゲ等の越冬する緑肥を播種しておくと効果が高まります。
この手の話をすると、田で土作りをして良いのですか?という質問が挙がりますが、観測している範囲になりますが土作りをしているところの稲作は概ね順調に生育しています。
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